Your Sweet Night

主に防弾少年団と韓国語の勉強。(ときどき他ドルも)

〈花様年華〉 2022/07/22 ホソク


ソクジンヒョン、ヒョンのお父さんに一言でも言ってくれないですか?ヒョンは知ってるじゃないですか。そこが僕にとってどんな意味があるのか。孤児院がなくなれば、離ればなれにならなきゃいけないんです。再開発なのか、それは孤児院を除いて出来るじゃないですか。コンテナに入りながら前後の説明なくぶちまけた。みんな驚いた目で僕を見つめた。ソクジンヒョン一人だけが何の表情の変化もなかった。僕がほとんど半泣きになりながら話を続けても、ヒョンは平気そうに僕を見つめた。


既にすべて決定されたことだ。僕がしてやれることはない。ヒョンの一言一言がとてもゆっくりと僕に迫った。その一言一言がヒョンと僕の仲にどれだけ確実な線が引かれているのかを見せてくれた。ヒョンは決定する世界に属し、僕は決定に抗議さえ出来ない世界に属していた。僕はソクジンヒョンが友達だと思っていたが、もしかすると真の世界では、ヒョンと僕の友人関係は成立しないものかもしれないという気がした。


僕はヒョンにもう少し怒った。ヒョンがどうしてそんなことが出来るのかと叫び、助けてくれと哀願したりもした。しかし、その時にも分かっていた。それはただ言っているだけだった。僕が出来ることは何も無かった。だから、それはヒョンへの言葉、ヒョンへの怒りではなく自分に向けてのものだった。何も出来ない、何者でもない存在である僕自身への。



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