Your Sweet Night

主に防弾少年団と韓国語の勉強。(ときどき他ドルも)

〈花様年華〉22/07/26 ジョングク


気がつけばバスの停留所だった。どれだけ歩いたのか振り返ってみたが、病院は既に見えなかった。バスを待ち、乗った。その場所へ行くバスった。計画したことではなかったが、もしかすると心の中では知っていたのかもしれない。僕はあの場所にもう一度行かなければならなかった。そこであったことの意味を確かめなければならなかった。バスの窓に流れる夏の天気を眺めながら考えた。ヒョンたちを信じられるのか。


僕が降りて、バスはすぐに出発した。砂ぼこりが起こった。事故の現場までゆっくりと歩いた。あの日の夜が浮かんだ。とても大きな月が夜空に浮かんでいた姿、ひっくり返った時計、逆転した視野の中に入ってきたヘッドライトの明かり、僕を通り過ぎて消えた車の形、テールランプの赤い光、なぜか慣れ親しんだエンジンの音。


あの日のように、アスファルトの道路に横になった。首を曲げて空を見上げた。日は暗くなっていたが、月は見えなかった。ひっそりとした道ではあったが、もし車が走ってくれば、僕を発見できなければ、また事故が起こる可能性もあった。そんなことを考えながら、もう一度自分自身に尋ねた。ヒョンたちを信じなければ、僕は誰を信じなければならないのか。


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